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バニャック諸島・ディスカバリーボートトリップ2015

予約していたボートの突然のキャンセル通知!?
半年以上前から北スマトラのバニャック諸島を今年から催行のオファーを受けシルバーウイークに予約していた船会社から突然の知らせが入りました。その知らせとは!?全く予期できぬエンジンの故障により催行不可の知らせでした。それも出発2週間前を切っての出来事。。。

私は、普段よりインドネシア関連のツアーに携わって十数年たちますので大抵のことは想定内ですが、今回はかなり驚きました。全額入金済みであり、後は荷造りはじめようとしたときに、白紙に戻されてしまったのです。。しかし、すでに参加者の皆様より、大金をお預かりして航空券もすでに発券済でしたのでいまさら中止にだけは絶対避けたい一心で方法を探しまくりました。

捨てる神あれば拾う神あり。という格言は、まんざらでもないと思うことが起こったのです。ジャストタイミングでバリ在住の”ノブフク”フォトグラファーのフェイスブックに、ノーススマトラのボートトリップの募集が掲載。期間と金額もなんとか交渉ができ奇跡的に老舗のSURF BANYAK.COM社のTHE SERITIに予約ができ、無事催行が決定しました。ところが、当初より予約していたボートより値段も装備もアップグレードでき順調かと思っていた所、すでに発券済の最終機降地のシボルガからの発着は、前後のツアーの関係でできない旨、SURF BANYAK.COM社のオーナー鈴木さんからGPSメールで連絡が入り、急きょニアス島のグヌンシトリにすべての参加メンバーのチケットの切り直しを余儀なくしました。幸いなことにメダン―グヌンシトリ間のフライトは空席がありチケッティングは成功しました。

いよいよ出発!羽田にて待ち合わせ!

今回の募集人員は8名シルバーウィークということもあり、WEBで告知してすぐにお申込みいただき短期間で満席御礼となったことからもノーススマトラのバニャックアイランドの人気の高さが表れていると実感しました。

さて当日、羽田の国際線ターミナルに参加者の皆さんをお出迎えし、全員が時間通りにご集合、そして定刻通りジャカルタに向け無事出発しました。ジャカルタに夕刻到着両替と軽食を済ませ国内線にてメダンへ、到着後、手配していた専用車でホテルへグランドサクラホテルに着いたのは、11時を回っていたかと思います。早朝05:00出発のため早めに就寝、明日に備えます。

サーフボードが出てこない!?

朝メダン空港に着くとフォトグラファーのノブフクさんと鈴木さんと会うことができ、衝撃の事実を知らされました。なんと昨日、一昨日と焼畑による煙の影響でニアスまでの便はすべてフライトキャンセルだったということで、今日のフライトも怪しいとのことでした。しかし、一時間のディレイはあったものの、なんとかフライトし、安心したのもつかの間グヌンシトリ到着後、またしてもトラブルが発生!

サーフボードが5ケースしか出てこない、4ケースはメダンでスタックしてしまい、6時間後の午後便にて4ケースは到着予定、私以外はチャーターカーにてボートでくつろいでいただくこととなり、4サーフボードケースをニアス、グヌンシトリ空港で受け取るべく一人待機を決心していたところ何とメンバーの鹿井さんが私一人では退屈であろうということで待機を自ら立候補していただきました。

何と気の利くやさしいお言葉に感動すら覚えました。

未開の地ニアス島ですから空港といってもエアコンも効いていない田舎の二階建ての建物でしかも建設中といったようすでした。そんな何もない空港で6時間以上の待機は、予想以上に忍耐力をようするものでした。

私のサーフボードケースに付けていたスケートボードがあったので、空港の出口付近でやっているとブラジル人サーファーが登場して交代で暇をつぶしました、何と彼はメダンで2日間足止めをくいさらにサーフボードが出てこないアクシデントに見舞われているとのことでそれに比べればラッキーなほうとポジティブに考えることにしました。

するとローカルのガイド?とおもわれるおじさんがスケートボードに興味があるようで練習を始めましたが、何分はじめてなので苦戦していました。さらにエンターテイメントの才能?があるのか思いっきり転ぶたびに周りのニアス人が大爆笑!いい暇つぶしになりました。そうこうしている内に4サーフボードケースを載せた便が到着し、当然4本とも来ると思い機材から降ろされるところを遠目でみていると鹿井さんが自分のボードケースが見えない。。と
言いはじめまさかと思いましたがよりによって残って待機していただいた鹿井さんのボードは、またしても乗り切れずメダンにあると職員に言われ、目の前がまっくらに。。。

自分のボードが出てこなかった鹿井さん方がショックは大きかったのは明らかでした、鹿井さんのボードの到着は、翌日になるということが判明し相談させていただいた結果、鹿井さんは今回3名で参加いただいていて鹿井さんと同じサイズの板をご友人がお持ちということもあり、ご自身のボードはニアスの空港に預けてボートを出発しましょうと決断していただきました。

サーファーならわかるとおもいますが、自分のボードでないとサーフィンはかなり難しく、しかもこの日のために新調したボードも入っていたのにもかかわらず他のメンバーに対してお気づかいいただいた寛大な心なかなかできることではありません、彼の男気に感服しました。本当にありがとうございました。

遂にバニャック諸島に向け出港!!

紆余曲折しながらもニアスを出航。なんと心のおおらかなメンバーに恵まれ目的地に向かい夜には皆、共同運命体の心境か既に打ち解けていただき前祝いの乾杯をしまいした。

我々の他にはオーストラリア在住のカップルが一組と何とストームライダーズに出演していたソートンファレンダーが娘さんと一緒に同乗!ソートンはセルティーのメインシェーパーということで良く招待されて乗船するそうです。私ぐらいの年代になるとストームライダーズは憧れのサーフムービーでありソートンは往年のスターであるのでその驚きは隠せませんでした。個人的にもソートンに直接ニアスを20年ほど前に紹介されて毎年7月,8月に2か月通っていた後輩がいたので輪をかけての驚きでした。

初日サーフ!

ボードは前日から移動目的地バニャック諸島に到着、朝6時30分に明るくなりなり待望のサーフ初日、キャプテンの判断で初日は ベイオブプレンティ―停泊、目視できるポイントはジョイスティック別名、グンターズが2-3ftのグラッシーコンディション、近年ここにもサーフキャンプができ滞在者6-7名が入っていいたが入れ替えと感じでメンバーは水を得た魚の様に次々に入水、ホレるコンパクトなライトを堪能していました。ブランチを挟んで2ラウンドしている方もいましたが、午後14:30ぐらいにスコールがきてこの日のサーフは終了。

2日目の朝
昨日同様ジョイステックでサーフサイズは昨日より若干小ぶりでしたがまずまずのコンデション。午後よりキャプテンの判断でトレジャーアイランドへ移動、今回の旅の目的のひとつであるワールドクラスの一級リーフがついに目の前に現れましたが、風がサイドで強くコンディションは今一つ。 しかしメンバーは、果敢にチャージしてチューブにプルインしている方々がいました、さすがです。

3日目
ベイオブプレンティ―に戻り天気も回復してオールデイでグラッシーなジョイステックとちょっと浅めのレフトを楽しみました、サーフキャンプから来ていた白人のサーファーが どうも見たことがあったので話しかけてみると、なんとゴールドコーストのストラディーで数年一緒にサーフしていたマイケルさんでした、マイケルさん覚えてくれていて5年ぶりの再会に驚きと喜びが同時にこみ上げてきました。サーファーはどこかでつながっていることを改めて思い知りました。世界は狭いです!

4日目
ニアス諸島 波予報によると、明日はもっとサイズダウンということでキャプテンから ニアス諸島のバワ&アスに向けて出発、早朝にはバワの見える位置に停泊していると 別のサーフボートがチェックに来ました。今回のトリップで他のボートと同じポイントに入ることは初めてでした、朝一つぎつぎと外人サーファーがパドルアウトして行っていたので少し間をおいてからサ-フすることにしゆっくり目の朝食を食べているとメンバー達もつぎつぎとエントリーして行きます、波はメンツル、セットが4ft程です。その後一時間程ビデオを撮っていると黒い雲が近ずいてきました、 あっという間に雨が降りだしオンショアの風が面を乱し始めました、鈴木さんによると今年は エルニーニョの影響か乾季にも雨が多くコンディションがよくないそうです。

5日目  最終日
昨日のオンショアは多少おさまり天気も回復して絶好の撮影日和になりました、波は2ftと下がりましたがファンウェーブで最後の波乗りを終えました、ノブさんも水中撮影していただきダックダイブの写真もありました。ボートのデッキでも集合写真を撮りメンバーの方々も最終日を満喫していました。波さえよければ普段天気はあまり気にしない方ですがこの時ほど晴れたことに感謝、やはり参加メンバーの心がけでしょう!

気持ちの良い最終日になりました。ボードのパッキングも終え最後のディナーをいただいたころノブさんの写真の上映会が行われ皆それぞれのライディングに歓声があがり大いに盛り上がりました!

明日は遂に下船して航空機を乗継ぎ帰国です。下船&帰国朝起きると何と昨日とは打って変わって大雨が降っています、昨日でなくてよかったと内心思っているとスピードボートが迎えに来ました、屋根がないので濡れることを覚悟していると雨が小降りになりやがて止みました!バッグ類には大きなシートを被せてもらい濡れずに済みましたが後部右側に座った人は私を含め水しぶきの餌食となり前身ずぶ濡れになりましたが私は想定内でした、 着替えを済ませ迎えの車を待ちましたが20分ほど桟橋にて待機していましたニアスの裏側の シロンブ港に到着したため屋根がある建物はなかったので雨が止んでてホントにラッキーでした。

やっと迎えの車が3台来てくれて予想以上に快適な車でしたが、山道を約2時間半かけ空港へ途中工事中の箇所があり冷や冷やしましたが無事グヌンシトリ空港に到着できました。

二アスの空港のガルーダ航空オフィスにてサーフボードの受け取り空港を 3回確認したにも関わらず9本中7本がジャカルタ空港に届かずはたまたぎりぎりチェックインせざる得ませんでした。過去にこんなにサーフボードがロストバゲージになるケースは聞いたことがありません!

実際に経験してしまったので今後のトリップで少々な問題が起きてもすべて想定内で対処できると思います。羽田到着後ボードケースの詳細や住所を空港職員に提出し無料で各自に送ってもらうことになり数日後には届きました。

PS。。
今回ご参加いただいき本当にありがとうございました。
いろいろな問題に見舞われましたが皆様のハートフルな心に助けられました!
一生わすれられない旅になりました。是非再会いたしましょう!  おわり。

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