ガ-フダ-ル モルジブ HORIZON 2
昨年11月初旬、3回目となるガ-フダ-ル環礁へ行ってきました。最近、個人的に一番のお気に入りとなっているこの環礁はモルジブの南アト-ルにあり、まだまだ未開のサ-フエリアなのでサ-フキャンプはなく、サファリボ-トも通常1~3艘程度しか活動しておりません。基本的には仲間内で貸切になるポイントが殆んどです。また、ポイント間の移動も近く、夜も港で停泊することが多い為、船酔いの心配もメンタワイや北スマトラ等と比べれば環境は数段良く、ボ-トトリップの入門編としてお薦めです。
唯一、難点を上げるとすれば移動時間でしょうか。マ-レ国際空港から、小型機に乗り換えて1時間、季節によって若干異なりますが乗り継ぎが悪いと日本を出発してからサファリボ-トに乗り込むまで約15時間前後を要します。それでも、波乗りを取り巻く環境は素晴らしく、食事もスタッフのホスピタリティも5星です。いずれこのエリアも混雑してくることが予想されますので出掛けるならお早めに!
Day 1
2016年11月5日、我々一行を乗せたスリランカ航空455便は定刻通り中継地コロンボへ、トランジットタイムが僅か50分という事なのでダッシュでモルジブ行の便へと乗り込む。ここまでは順調にやってきたのだが、最終目的地へ向かうモルジビアン航空のチェックインカウンタ-で問題発生。サーフボ-ド3ケ-スが翌朝便へ回されてしまったのだ。とほほ。それでもモルジブでは夜間のサファリボ-トの走行が禁止されているので、直接的なタイムロスは僅かで済む。ほっと胸を撫で下ろしたのも束の間、今度は出発時刻になっても我々が搭乗するフライトのボーディングアナウンスが流れない。
待つこと1時間強、やっとアナウンスが入り搭乗出来ることになった。原因は中国人ハネム-ナ-の団体を乗せた便が大幅に遅れ、その接続の為に我々は、長時間待たされたのだ。この時点で日本時間では既に夜中の3時を過ぎていたので流石にきつかった。でも、日本でもJRとかでありますよね、最終電車へ接続する為、遅れている電車の到着を待つっていう事が。
Day 2
朝から南国特有のスト-ミ-なコンディションとは参った。横殴りの雨、風を受けながら取りあえず最初の目的地、ブル-ボ-ルへ向かってみた。昨年のファ-ストラウンドをやったポイントで西寄りの風をかわすポイントなのだが
風が強すぎて、面が大荒れに荒れていたため断念。キャプテンやサ-フガイドのアドバイスもあり初日サーフィンは諦めオフデイとなった。
Day 3
今日も西からの風がまだ強い。少し北寄に振れていたので南下する事に決めた。向かった先はファイブアイランドと呼ばれているポイントで、私は初体験となる。周辺に小さな島が囲むように5つある事から名づけられているようだ。
モルジブボートトリップの特徴としてポイント間の移動が近い事があげられる。この周辺だけでも、シ-クレットを含めれば1時間以内のエリアに5~6ケ所のサ-フポイントがひしめいている。この旅の初サ-フィンとなった我々を出迎えたのはモンスタ-ウェ-ブだった。
手始めに軽く準備運動というのがボ-トトリップに限らず、海外サ-フトリップでは理想と言えるのだが、いきなりチャレンジングなファ-ストセッションとなった。私はと言うと、これから続く旅を安全に、快適に、楽しんでいただく指南役として重要な任務がありますので無理をすることなく即断で撮影部隊へ。(実は、ただただブルってしまってただけなんですけど何か?)
Day 4
今日は更に南下し南ガ-フダ-ルのメインポイントであるタイガ-ストライプまでやってきた。ぱっと見、海は落ち着いて見えた。波のサイズも3~4feetと手頃の様だ。が、そこに沖から巨大なウネリが、棚にあったって炸裂したセットの波はパワフルで4~6feet。いとも簡単にボ-ドをへし折っていった。風向きも西よりが強くサイドショアとなり危険度を増していた。タイガ-ストライプの対岸にあるタ-トルアイランドが西風をかわすので午後はそちらへ移動。特にレフトのエンティクスレフトは完全に風をブロックしておりクオリティの高い波で楽しいセッションとなった。棚の反対側はライト方向にブレイクしており、厚めの波質ながら、セットはショルダ-の張ったロングウォ-ルとなりファンでイ-ジ-な波を楽しむ事が出来た。
Day 5
今朝は吹き続けていた西風も弱くなり、スウェルも力強く無人のブレイクを繰り返している。快晴の空の下、いよいよモルジブモード全開。最高の1日が約束されたような朝を迎えた。メンバ-は溜まっていたフラストレ-ションを爆発させるかの如くサーフィンに明け暮れた。
Day 6
今日も夢のような素晴らしいコンディションの中、サ-フィンしまくった。昨日から、近くの高級リゾ-トに宿泊している欧米人が高速ボ-トをチャ-タ-してタイガ-ストライプへやってきていたが寛大な我々はピースで迎え入れ、波をシェアしあった。(実は、レディ-スのビギナ-グル-プだった事を付け加えておく)
Day 7
サ-フィン最終日。明日の早朝便でマ-レへ戻らなくてはならない為、夕方にはここを離れ空港へと向かう。昨年は、マ-レへの移動がお昼のフライトだったので最終日(明日)の午前中も空港に近いカフェライトというポイントでセッションが出来たのだが、国内線タイムスケジュ-ルが若干変わり、国際線乗り継ぎに必要なミニマムコネクティングタイムが僅かに足りない為、泣く泣く一本前のフライトでマ-レへ向かったのでした。
サ-フィン最終日も素晴らしい波が我々を迎えてくれた。しかし、お昼頃から風が入りだし、サイズダウンとともに終了のゴングが鳴った。空港へ向かう途中、何か所かポイントをチェックしたが何処もサイズ、ウネリ共に乏しく今夜の停泊場所(ウネリが入らない穏やかなラグ-ン)を目指して帰路に着く。その夜(ラストナイト)にはホライゾン2のサプライズディナ-が用意されていた。
前半、風に翻弄された旅ではあったが、モルジブの美しい自然に囲まれ、イルカや海亀の歓迎を受け、夜は天然のプラネタリウムが快眠を約束してくれる。そして、何処に行ってもサ-フポイントは我々メンバ-による貸切でストレスレスなサ-フィンを心の底から楽しんだ!
やっぱり旅は最高!ボ-トトリップ最高!モルジブ最高!で~す。最後に、Y.Oさんに感謝、感謝。自ら魚を釣り上げ、日本から持込んだ調味料や食材で料理し、おまけにサ-フィン指導までいただいた。今回の旅が100倍楽しく、素晴らしい体験となった事は筆舌に尽くしがたい。
Y.Oさん、N.Oさん、E.Yさん、T.Sさん、A.Hさん、S.Oさん、K.Kさん、Y.Uさん、T.Nさん、M.Kさん、楽しい旅をありがとうございました!シュ-クリア!
レポ-トJJ
一昨年10月トリップの様子は、前回の記事をご覧ください。
Special thanks “波伝説” Photo Y.Umezawa