ロテ島?ん、??と思った人は少なくないかもしれません。
日本のメディアではこれまでほとんど取り上げられてこなかったスポットでインドネシアの最南端、西チモ-ルの沖合に浮かぶ小島です。欧米のレジェンド達の間ではラストフロンティアとして愛され、親しまれているレフトハンダ-のサ-ファ-ズパラダイスなんです。そんな、インドネシアの欧米社会に3泊4日という弾丸ツア-で突撃潜入してきました。
バリ島からガル-ダインドネシア航空の快適なフライトで西チモ-ルのクパン空港まで約1時間40分。
本来は、ここクパンで一泊し、翌日の高速フェリ-でロテ島へ渡ります。が、我々には与えられた時間はわずか4日間。クパンでオ-バ-ステイしている時間はないのだ。
そこで、空港車で一時間程行った先にある港で漁船をチャ-タ-し、一路ロテ島を目指した。
船長曰く、2時間もあれば到着するから安心しろ。しかして、我々の目に飛び込んできたのは何と今にも沈みそうな難民船?ではないか。その瞬間、過去の恐ろしい記憶が走馬灯のように脳裏を駆けめぐった。
実は、2011年の1月に今回と同じメンバ-でウエストスンバワに出掛け、沖合で船が横波を受け沈没。あわや、帰らぬ人となるところだったのだ。しかし、今さら引き返せないし、風も波も穏やかだ、よし、大丈夫だろうという事で決行。
最初は、笑顔や笑い声も出ていた我々であったが、、1時間、2時間と経過したが一向に島に到着する様子は伺えない。
(この時、マデの横で渋くタバコを加えていた船長はこの先の地獄絵を察知していたに違いない)。沖合では風も強くなり、波高も高くなってきた。我々は次第に不安に駆られ口数も少なくなってきた。
何と、我々が向かう先の上空には真っ黒い雨雲が!真直ぐに、このおんぼろ船めがけて向ってくるではないか。風は更に強くなり、横殴りの雨までこれでもくらえと言わんばかりに我々に容赦なく襲いかかってきた。海上は大荒れとなり、しっかりと摑まっていないと外洋に放り出されそうな状態になってしまった。
この時、あの悪夢が再び脳裏をよぎり、沈没を覚悟したのは私だけではなかったはずだ。それでも、インドネシアの女神は再び私たちに微笑んでくれたようだ。スコ-ルも無事通り過ぎ、出発から4時間かけて無事に目的地の港に到着した。
宿に着いた頃には見事なレインボ-が我々を出迎えてくれたのだ。
明日からの素晴らしい滞在を祝福してくれているかのように。
翌朝、我々を出迎えてくれたのは何処までも青く澄みきったブル-スカイと灼熱の太陽、そしてパ-フェクトウェ-ブだ!
マデ・スイトラ
OMツアーインドネシア現地マネージャー アオシマ
滞在先のT-LANDリゾ-トは快適の一言に尽きる。
清潔なお部屋に、、、
快適なスイミングプ-ル、そしてここの一番の魅力は食事である。今まで30年近くサ-フトリップを続けてきたがサーフリゾ-トでこれだけ美味しい食事を味わった記憶がない。正に、質、量、バリエ-ションとも驚きであった。T-LANDリゾ-ト バグ-ス!!
当初、復路も漁船チャ-タ-を予定していたのでロテ島には3泊する事になっていたが、流石に命が惜しくなり予定を1日切り上げて高速のフェリ-でクパンに渡り、クパンで一泊して翌日のガル-ダインドネシア航空でバリ島へ無事帰還した。
今回は、駆け足での旅となってしまったが、個人的にロテ島の時間がゆっくり流れるリズム、決してハ-ド過ぎない優しい波、どうやらツボに嵌ったようです。近いうちに、再び、今度は少し時間をゆっくりとって訪れたいと思います。最後に、ロテ島のジャパニ-ズパイオニアである通称”カズ君”にお礼を申し上げてレポ-トを終えたいと思います。大変お世話になりました。また、是非お会いしましょう!
JJ